DX戦略
DX取組宣言
株式会社セーコンは、1972年横浜市鶴見区に於いてプラスチック成形加工業として創業しました。
1982年に“事業拡大”・“機密情報取り扱いの観点”から、創業者の地元である「秋田県大仙市」に秋田工場を設立して以来、射出成形用金型の製作から成形・組立に至る“ものづくり”を通じて、社会・顧客・地域に貢献してまいりました。
近年、労働力不足や技能継承の難しさ、原材料価格の変動、顧客ニーズの多様化や短納期化、そして環境規制の強化など、事業環境は大きく変化しています。私たちはこれら多方面の課題に対応するため、専門技術とデジタル技術を活用し、持続的な競争力を確立するDXを推進していきます。
お客様のご要望に対応した量産用金型を製作するために、私たちは、“次世代プロトタイプ金型”を用いた「フレキシブル金型製作サービス」を提供いたします。
“次世代プロトタイプ金型”から得られるデジタル情報と電子図面を活用した設計の最適化と自社の金型加工技術を活用して、間違いのない量産金型を製作することにより、お客様の期待に沿う高品質な射出成形品を「短納期・低コスト」で提供していきます。
さらに、電子図面と画像測定器からのデジタル情報を活用した「金型の精度保証システム」を構築し、定期的な寸法データと金型使用記録を連携(カルテ化)させることで、信頼性の高い保証サービスを実現します。
私たちはこれらの取り組みを通じて、お客様に選ばれ、社会と地域から信頼される企業であり続けることを、ここに力強く宣言いたします。
代表取締役 鈴木 浩子
経営理念・経営ビジョン
経営理念
「人に優しく」「地球に優しく」「安全で思いやりのある“ものづくり”」
社員一同、“つくる責任つかう責任”を持ち、未来に誇れる行動を実践してまいります。
安心、そして魅力ある「職場」を通して、信頼性の高い「ものづくり」行っていきます。
基本方針
(三つのイズムをカタチにする)
ヒトイズム
- 社員の健康を促進し、豊かなライフスタイルを実現するための職場環境を整え、育児・介護と仕事を両立しやすい職場を目指します。
- 高齢者が生き生きと暮らせるように、定年を超えても継続して働ける機会を創出します。
環境イズム
- 本来の地球環境を守るため、自社で排出する廃棄物の削減、リサイクル、リユース等の活動に努めます。
つくるイズム
- 独自の視点で他社にないモノづくりを目指します。
- 「社会のため」「ひとのため」「環境のため」になる商品を開発します。
経営ビジョン
私たちは、人と地球に優しいものづくりを追求し、デジタル技術とものづくりの力を融合させることで、金型製作から成形加工、組立までを担う革新的な一貫体制を創造し、従来の常識を超える進化を実現してまいります。
「フレキシブル金型製作サービス」及び「金型の精度保証システム」の構築を通して、お客様に喜んでいただける高品質な製品およびサービスを提供し続けます。
DX戦略
私たち株式会社セーコンは、経営ビジョンやビジネスモデル実現のために、下記のようなDX戦略を立案し全社を挙げて取り組んでまいります。
戦略1 生産現場の見える化
材料の仕入れから生産計画立案、生産稼働の一連の業務改善を行い、デジタル技術により社内の生産性を更に向上します。
- 新基幹システム(生産管理システム)の構築・運用による生産工程の見える化推進とリードタイムを短縮
- 主用金型の精度保証システム構築(画像測定器による金型の寸法 /3D CADデータ管理による金型の信頼性の担保)
戦略2 新規ビジネスモデルの開拓および展開
自社技術を秋田県から全国に展開するための新規ビジネスモデル開拓と独自サービスとしての確立、他社との差別化を図ります。
- 金型製作時の寸法 / CADデータの統合による見積提出の速度向上(見積システムの構築)
- 「フレキシブル金型製作サービス」の構築、ブランディングおよび提案営業の開始
戦略3 従業員のスキル向上及び人材の育成
従業員の提案力スキル、技術、知識の向上や蓄積を図り、金型資産管理、製品検査、金型設計・作成の技術革新や、新規情報を発信し、社内外との情報交換を実施し、顧客満足度向上に努めます。
- 技術力・提案力向上のため、各種セミナーや研修へ参加し、そこで得た知識をデータベース化
- 過去の設計・開発技術をデータベース化し、お客様のニーズを理解した商品提案およびサービス提供ができる人材の育成
- 人事評価制度を確立し従業員の適材適所の実現、成長促進、柔軟な働き方推進、従業員満足度の向上
DX推進体制
株式会社セーコンは、社長(実務執行総括責任者)の直下に「DX推進チーム」 を設置し、DX推進します。また、 DX推進チームを中心に教育計画に基づきデジタル人材育成を行います。

デジタル環境整備
株式会社セーコンは、DX推進のために
毎年売上の 0.2%を投資します。
これまで利用している既存システムを随時見直しながら、活用を促進していきます。
また、新規システムの導入やネットワークを構築して、会社全体のDXを推進していきます。
<新基幹システムの構築>
・DX戦略でも掲げている、社内の業務改善を目的として、既存の運用を見直し、より業務効率化とデータ の利活用を念頭においた、新基幹システムの構築を目指します。
・生産管理システムによりすべての情報を一元管理し、生産計画・実績より生産稼働状況の見える化により品質向上と従業員の意識改革を行っていきます。
KPI(目標値)
DX戦略の達成状況を測る指標として下記を定めます。実行計画を立案したうえで、取り組みを行い、各部署ごとに目標値の達成状況を月1度評価を行いながら目標達成できるようPDCAサイクルを回していきます。
DX戦略 | 取り組み内容 | 時期 | 目標値 |
---|---|---|---|
戦略1 生産現場の見える化 |
生産管理システムの導入・的確な運用 | 2027年までに | 受注から納品までのリードタイム30%短縮(2024年度比) |
主用金型の精度保証システム構築(画像測定器による金型の寸法 / 3D CADデータ管理) | 2027年までに | 2027年度中に主用金型の精度保証システムの構築を完了 | |
戦略2 ビジネスモデルの開拓および展開 |
金型製作時の寸法 / CADデータの統合による見積速度向上(見積システムの構築) | 2028年までに | 見積までの見積速度を現状の50%UP(依頼を受けて提示まで) |
フレキシブル金型製作サービスの構築、ブランディングおよび提案営業の開始 | 2027年までに | プロトタイプ作成:2026年5月 サービス運用開始:2027年4月 本サービス利用提案:10件/年 |
|
戦略3 従業員のスキル向上及び人材の育成 |
技術力・提案力向上のための各種セミナーや研修への参加し、そこで得た知識をデータベース化 | 2027年までに | 管理職参加率100% スキル情報データベース構築&社内公開 |
過去の設計・開発技術をデータベース化し、お客様のニーズを理解した商品提案およびサービス提供ができる人材の育成 | 2028年までに | 設計・開発技術データベース構築活用した商品提案人材2名育成 | |
人事評価制度を確立し従業員の適材適所の実現、成長促進、柔軟働き方推進、従業員満足度の向上 | 2026年までに | 人事評価制度の策定 新規雇用の対前年度+2名 |
セキュリティ
「SECURITY ACTION」は、会社自らが、情報セキュリティ対策に取組むことを自己宣言する制度です。
当社のセキュリティアクション二つ星宣言については、 DX推進チームを中心に、情報セキュリティ自社診断を実施し現状を把握したうえで、情報セキュリティ基本方針の公表及びセキュリティ体制の構築を行い、必要な対策及び手続きを進めてまりいます。
社長メッセージ
株式会社セーコンは、以下を実現するためにDX戦略を立案し実践してまいります。
私たちは、秋田県の恵まれた環境を生かし、使用する電力にも配慮して「ものづくり」を行っております。
プラスチック製造業は「SDGs」の取組みや「循環型社会」の実現に向けた仕組みを行っていく責任があります。
経営の基本方針である“ヒトイズム”、“環境イズム”、“つくるイズム”この3つのイズムを柱として、様々な課題を解決していきます。
地域のため、社会のため、日本のため、地球のために、“環境低負荷型”の「ものづくり」をデジタル技術や社内の蓄積データを活用して進めるとともに、小回りの利く技術を備えた多能工の小集団として、フレキシブルに対応できる現場力を強みにしていきます。
また、デジタル人材育成にも努め、組織変革を推進し、ものづくり技術の向上を目指します。
デジタル技術によって、それを使う社員が喜びを得る事、また、弊社のお客様にも喜んで頂けることが、会社を更に発展させる源と考えております。
代表取締役 鈴木 浩子